![]() 今日の一枚 2003/11/10(月) |
|
|
|
|
Photography by H.Gamo 先日掲示板の方で鯨ネタが盛り上がっていたので改めて反捕鯨運動について調べてみました。よく「クジラはかしこく、心の優しい、清らかで聖なる動物だから殺すのは可哀想だ」などという意見を聞くことがあります。でもそれはおかしい。そんなことを言うならヒンズー教の人にとっては牛がそうだし、イスラム教の人にとっては別の意味で豚を食べてはいけないことになってます。それを自分達が守るのは自由ですが、他文化の人々に押し付けるのはまったく受け入れがたいことです。で、調べて分かったのは反捕鯨運動ははっきり政治問題だということです。 昔は捕鯨というものは全世界的に行われていました。ただ、日本人のように肉を食べるというのは少なく、油とヒゲ板を採取するために捕鯨を行っていた国が多かったようです。有名なメルヴィルの小説「白鯨」にも19世紀当時の米国捕鯨船の様子が詳しく描かれてます。 アメリカの捕鯨船はマッコウクジラを追って太平洋を西へ西へと足を伸ばしていました。乱獲でアメリカ近海からマッコウクジラがいなくなってしまったからです。さすがに広い太平洋の西端まで補給なしに航海を続けるのはキツイので、アメリカ政府は日本を捕鯨船の補給基地にしようと目をつけた。この時の使者がかの有名なペリーの黒船ですね。鯨が世界の歴史を動かしていたんですねえ。 鯨の乱獲はその後も続き、第2次世界大戦が終わってすぐの1946年、ついにIWC(国際捕鯨委員会)が設立されます。この団体の設立趣旨は限りある海洋資源を保護、継続使用していくためのルール作りでした。それがだんだんおかしくなっていきます。 反捕鯨運動が爆発的に活発になるのは1970年代に入ってからでした。石油から良質な油を精製する技術が確立して以来、油を取るための捕鯨産業はすっかり衰退していました。欧米の多くの国はすでに捕鯨の必要はなくなっていたのです。そんな国のひとつであるアメリカが強行に捕鯨の10年間停止(モラトリアム決議)を求めてきます。これに反対した日本などに対しては「アメリカ近海での漁業に対して報復規制をするぞ」という脅しまでかけてきたそうです。たしかにシロナガスクジラやマッコウクジラなど大型のクジラはそれまでの乱獲が祟って数が激減していました。しかし全てのクジラが絶滅の危機に瀕していたというわけでもなかったのです。にも関わらず一切獲っちゃダメという意見は科学的根拠が薄いという指摘もありました。このモラトリアム決議は1982年についに採択され、1986年以降は一部の小型種(主にイルカ)を除くクジラの商業捕鯨は全面禁止になってしまいました。 アメリカの強行な態度は実に理解しがたいものです。一説には当時泥沼化していたベトナム戦争から世論をそらすために反捕鯨運動を展開したとも言われています。 また、廃棄物汚染や地球温暖化など本当に必要な環境問題のためには産業に少なからず負担を強いることになってしまう。その点、捕鯨のようにアメリカにとってどうでもいい産業に対するバッシングは、自国の経済にブレーキをかけることなく人々の心に自然保護の免罪符を与えることができる。これによって本当に必要な環境問題から世論をそらすことができるからだと言う説もあります。 また、アメリカにとって今は必要ないけれど、将来地上の食料供給が飽和したとき海洋資源が重要になってくる。その時のために今から捕鯨国に圧力をかけておいた方がアメリカの国益となるとする説もあります。いずれにせよアメリカのかなり身勝手な国益のためにCIAが暗躍し、自然保護活動家に活動資金を供給していたとかなんとか・・・。なんだかJFKみたいな話になってきましたねえ。真実は闇の中です。 クジラの肉が食卓からすっかり姿を消してしまって久しく、本当に美味しかった鯨料理の味を知らない人が増えてるのは残念なことです。このままでは12世紀から続いていた日本の食文化のひとつが僕達の世代で途絶えてしまうかもしれない。でも実は現在でもクジラの肉がまったく手に入らないわけではありません。鯨料理の専門店へ行けばお値段は張りますが食べることができます。その肉はどこから調達しているかというと、調査のために毎年僅かな数のクジラを捕獲しているのです。その時捕まえたクジラは解剖してしまうので、残った肉は市場に処分して調査資金に割り当ててよいことになっています。日本で食用にしているクジラは主にミンククジラ。このミンククジラは絶滅の危機どころか、現在かなり増えているそうです。それでも調査以外の目的で獲ってはいけないことになっています。 また、ノルウェーのようにIWCから脱退した捕鯨国もあります。それらの国からクジラの肉を輸入することもできます。 もしかしたら日本も理不尽なIWCから脱退して自由に捕鯨をするという選択肢もあるのかもしれません。ただ、そうなれば反捕鯨の過激な推進国であるアメリカとの関係が悪化することは避けられないでしょう。日本は国防面でアメリカの強い庇護を受けているので、アメリカに逆らうようなことはできないのです。悲しいですね。
|
Main Contents
| 海鴎 (Seagull) 203 中国製蛇腹6x6カメラ |
Angenieux Retrofocus 35mm (Page: 05, 10, 15, 20, 25, 30, 35, 40, 45) このページに並べていいのだろうか?のフランス製レンズ |
|
Russar
20mm/f5.6 |
Jupiter-12
35mm/f2.8 |
|
Lubitel |
Kenko
Pinhole Lens |
Narciss |
Horizon 202 |
Zenit-3M |
FED-2
+Jupiter-8 |
Kiev Vega |
Fed |
Chaika-II |
Kiev + Jupiter-8M 50mm/f2.0 |
Iskra |
FED-2 + Orion-15 28mm/f6 |
Zenit-C |
Lomo Sokol 2 |
Voskhod |
Kiev88TTL & Kiev60TTL +
Arsat 80mm f2.8 |
Zorki-1 + Industar 22
f3.5/50mm |
Lomo Smena
(初代) |
Zorki4K + Industar-50 f3.5/50mm |
Lomo Smena 8M |
Moskva2, Industar 23 f4.5 110mm
|
Zorki6 +
Jupiter-8 f2/50mm |
Agat18K |
Zorki 4 +
Industar-50 f3.5/50mm |
Lomo 135BC |
Siluet
Electro |
|
KIEV35a |
Lubitel 166U チープな2眼レフ・カメラ |
FED 5B
& FED 5C +
Industar-61L/D 55mm/f2.8 |
| Kyocera T Proof もうなんつーか、簡単でよいコンパクトカメラなんだな。 |
||
番外
|
★ エスキースの部屋:吉川政春作品集 01, 02, 03, 04, 05, 06, 07, 08, 09, 10, 11, 12, 13, 14, 15, 16, 17, 18, 19, 20, 21, 22, 23 24, 25, 26, 27, 28, 29, 30, 31, 32, 33, 34, 35, 36, 37, 38, 39, 40, 41, 42, 43, 44, 45, 46, 47, 48, 49, 50, 51, 52, 53, 54, 55, 56, 57, 58, 59, 60 写真集「エスキース」の吉川さんの写真です。 |
★ Matsubara Makoto Photography 01, 02, 03, 04, 05, 06, 07, 08, 09, 10, 11, 12,
13 |
| ロシア旅行編 3(2001/ 7月) 01, 05, 10, 15, 20, 25, 30, 35, 40, 45, 50, 55, 60, 65, 70, 75, 80, 85, 90, 100, 105, 110, 115, 120, 125, 130 |
ロシア旅行編 2(2000/ 7月12日〜21日) |
| 2002 台北 |
|
| 人生相談コーナー ここで打ち明けても悩みは解決されないでしょう。 Soviet-camera bbs 技術的な話題などはこちらへどうぞ。ゾルキ内田さんが答えてくれます。 食の掲示板 |
★ カメラ販売 |
| メールマガジン:「今日の一枚」 ページトップの日替わり写真「今日の一枚」を、毎日メールでデリバリー。 |
とても適当なスナップショット講座 |
| 画像の墓場 不要な画像はこちらまでどうぞ。パクリもの画像の投稿はご遠慮。 レスを期待しない、独り言のための貼り板です。 |
ソビエトカメラ党宣言 拙著の紹介です。 |
| ★
Fantastic
Linkz 素晴らしいコンテンツのリンクばっかりです。 |
初めて触るロシアカメラ(使用説明) Zorki-4 |

Today:

(Fantastic-camera.com へのご意見などはこちらにどうぞ)
webmaster : admin@fantastic-camera.com